【2026年版】韓国T-moneyカードの買い方・チャージ・使い方 — 仁川空港に着いたら、まずこれ

仁川空港の到着ロビーに出ると、決めることが意外と多い。ソウルまで何で行くのか。SIMやeSIMは買うのか。交通カードはどこで買うのか。
私も最初は「T-moneyくらい、空港のコンビニで買えばいいだろう」と思っていました。
ところが、この記事の準備で仁川(インチョン)空港の第1旅客ターミナルを実際に歩いてみると、一行では終わらない話でした。同じCUでも、カードを売っている店、扱っていない店、普段は売っているのに私が行ったときはちょうど品切れだった店がありました。
通信キャリアのカウンターでは、一定の条件を満たすとT-moneyがもらえるプロモーションも実際に出ていました。モバイルT-moneyについては、公開されている案内だけでは曖昧な部分があったので、ティーマネー(T-money)のカスタマーセンターに問い合わせて書面での回答をもらっています。
だからこの記事は、「T-moneyはコンビニで買えます」で終わらせないようにしました。
どのカードを買えばいいのか。どこで買って、いくらチャージして、空港からソウルまでどう使うのか。そして、実際に行ってみたらカードがなかったとき、バスで降車タッチを忘れてしまったときにはどうすればいいのか。そこまでをまとめています。
韓国に初めて着いた人が、この記事ひとつで次の行動を決められること。それがゴールです。

時間がない人はここだけ
空港の現地情報は、2026年8月24日に仁川空港第1旅客ターミナルで私が直接確認した内容です。店舗の事情やプロモーションは変わることがあります。
- 韓国が初めてなら、実物のT-moneyを1枚持つのがいちばんシンプルです。
- SIMやeSIMも買う予定なら、先に通信キャリアのカウンターをのぞいてみてください。T-money付きの商品がある場合があります。
- 「T-moneyカードそのもの」と「交通残高」は別ものです。
- コンビニでは、実物T-moneyカードという商品自体はクレジットカードで買えます。ただし交通残高のチャージは現金を用意しておくのが基本。販売店によっては現金のみのところもあります。
- 最初は20,000ウォンくらいだけチャージして、足りなければ足す。この進め方をおすすめします。
- 仁川空港のCUで「T-money card」と言うと、一般的なT-moneyより1,000ウォンほど高いTMONEY TRAVEL CARDを先に出されることがあります。
- どうしても一般型のT-moneyがいい場合、空港ではすぐに手に入らないこともあります。
- 空港バスは「T-money使えますか?」の一言で判断せず、運行会社と路線を確認してください。
- ソウルのバスは、乗るときも降りるときもタッチ。うっかり忘れても、走り出したバスを追いかけてはいけません。
目次
- どのT-moneyを買うか
- 仁川空港でのT-moneyの買い方
- チャージ金額とチャージ方法
- AREXと空港バスでソウルへ
- 地下鉄・バス・乗り換えの使い方
- iPhone・AndroidのモバイルT-money
- 子ども割引と気候同行カード
- 残高の払い戻しと、到着後の行動順
1. どのT-moneyを買えばいいのか
このカードはどれ?
空港で一見すると似ていますが、商品・価格・残高の仕組みは同じではありません。



韓国が初めての人にとって、いちばん無難な答えは今もT-moneyです。
地下鉄とバスに乗れて、T-money決済に対応しているタクシーやコンビニなどでも使えます。
やっかいなのは、T-moneyが1種類ではないこと。空港で似た名前のカードが並んでいると、最初はちょっと混乱します。
一般T-money
いちばんベーシックなプリペイド交通カードです。
観光特典が特に必要ないなら、これだけで十分。ティーマネー公式の旅行者向け案内では、だいたい3,000ウォンあたりからで、キャラクターものや特殊デザインはもっと高くなることがあります。
ただ、仁川空港ではひとつ現実的な問題があります。
空港のCUを実際に見て回ったとき、店内で一般型のT-moneyを見つけるのは難しく、スタッフにT-moneyをくださいと頼むと、4,000ウォンのTMONEY TRAVEL CARDを先に出されることがありました。
仁川空港のCUでは、一般T-moneyよりTMONEY TRAVEL CARDに先に出会う可能性が高い。そう思っておくといいと思います。いちばん基本の一般T-moneyだけをどうしても買いたい場合は、空港ではすぐに見つからないこともあります。
交通機能そのものが目的なら、一般型だけを探して歩き回る必要はありません。
TMONEY TRAVEL CARD
韓国を初めて訪れる外国人観光客にとっては、現実的な選択肢のひとつです。
2026年9月時点の公式価格は4,000ウォン。
交通機能は一般T-moneyと同じで、そこに観光・ショッピング・文化関連の提携特典が加わります。公式販売所にはコンビニや、仁川空港の有人バスチケット売り場などが含まれます。
一般ベーシック型と比べると1,000ウォンほど高くつくこともありますが、空港ですぐ手に入るなら、初めての旅行者にとって悪い選択ではありません。
提携特典は変わることがあるので、割引目当てでカードを選ぶというより、交通カードを1枚ラクに確保する、という感覚で見るといいと思います。
TMONEY TRAVEL CARD+
価格は6,000ウォン。T-moneyの交通機能とWOWPASSの決済機能を組み合わせた商品です。
ここで大事なのは、カードが1枚でも残高まで1つとは限らないということ。
T-moneyの交通残高と、WOWPASSの決済残高は別々に管理されます。
WOWPASSにお金を入れたからといって、T-moneyの交通残高まで自動でチャージされるわけではありません。
KOREA TOUR CARDは?
古い韓国旅行の情報でよく見かける実物のKOREA TOUR CARDは、現在は販売が終了した商品です。
いま売られているTMONEY TRAVEL CARDとは別の商品なので、昔の記事を見てその名前のカードを探し歩く必要はありません。
なお、ここで販売終了と言っているのは実物のKOREA TOUR CARDです。あとで説明するAndroid用の「KOREA TOUR CARD Tmoney」アプリは、名前が似ているだけの別のモバイルサービスです。
2. SIM・eSIMも買うなら、順番を変えてみてください

空港でSIMやeSIMも買う予定があるなら、T-moneyを先に買わず、通信キャリアのカウンターを先にのぞくほうがいいと思います。
2026年8月24日に仁川空港第1旅客ターミナルで見たときは、SKT・KT・LG U+の一部の観光客向け商品に、T-money提供のプロモーションがありました。
その日、現地で確認できた内容はこうでした。
- SKT:一部商品で2日以上
- KT:一部商品で3日以上
- LG U+:一部商品で3日以上
という利用条件のところに、T-money提供の案内が出ていました。
LG U+のカウンターには、実際に「GET FREE T-MONEY」「Preloaded T-MONEY」といった表示も出ていました。
ただ、この情報には日付を必ず添えておく必要があります。
私が見たのは2026年8月24日時点の一部商品とプロモーションです。常設の特典だと思ってはいけません。商品も、利用期間も、もらえるカードの種類も、プロモーションそのものも、いつでも変わり得ます。
なのでSIMやeSIMをどうせ買うのであれば、その日のカウンターでT-moneyが付くかどうかを先に聞いてみてください。
それから、「Free T-money」と書いてあっても、交通費まで無料という意味とは限りません。
カード自体を無料でくれるのか、使える交通残高まで入っているのか。そこも確認しておくと安心です。
T-moneyが付いていなければ、そのときにコンビニや別の販売所でカードを買えば大丈夫です。
3. 仁川空港のCUで、実際にT-moneyを探してみました
ネット上ではだいたい「仁川空港のコンビニでT-moneyを買えばいい」と書かれています。
それ自体は間違っていません。
ただ、実際に歩いてみると、その先の説明がもうひとつ必要でした。
2026年8月24日、仁川空港第1旅客ターミナルでCU4店舗を回りました。
結果は、同じではありませんでした。
1店舗は取り扱いなし。2店舗は販売中。もう1店舗は普段は扱っているものの、そのときは品切れでした。
つまり、
「CUでT-moneyを売っている」と「いま自分が入ったCUにカードがある」は、まったく別の話です。
最初のCUになかったからといって、「仁川空港にはT-moneyがないのか」と思わないでください。
別のCUを見るか、有人バスチケット売り場、Book Storeなど次の販売所に向かえばいいだけです。
歩いてみていちばん役に立つと感じたのは、どこか1店舗の場所を覚えることより、最初の販売所で空振りしたときに2番目の選択肢を知っていることでした。
実物のT-moneyカードはクレジットカードで買えますか?
買えます。
コンビニでは、実物T-moneyカードという商品そのものの代金は、クレジットカードで決済できます。
ここでよく混同されるポイントがあります。
カードを買うことと、交通残高をチャージすることは、別の取引です。
空のT-moneyカードをクレジットカードで買えたからといって、そのクレジットカードで交通残高までチャージできるという意味ではありません。
カードの購入はクレジットカードでいけますが、実物T-moneyの交通残高チャージは韓国ウォンの現金を用意しておく、と考えるのがいちばんシンプルです。
そして、これをすべての販売所の決済方法に広げないでください。私が確認したT1のBook Storeと有人バスチケット売り場は、韓国ウォンの現金でした。
また空港のCUで単に「T-money card」と頼むと、そのときは一般ベーシック型よりTMONEY TRAVEL CARDを出されるケースがありました。
一般T-moneyがどうしてもいい人は、この点も頭に入れておいてください。
4. CUになかったら、次はどこへ

仁川空港の有人バスチケット売り場
TMONEY TRAVEL CARDの公式販売所には、仁川空港の有人バスチケット売り場が含まれます。
2026年8月24日、仁川空港第1旅客ターミナルで見た有人バスチケット売り場は、どこも同じ売り方でした。
- TMONEY TRAVEL CARD:4,000ウォン
- T-moneyの交通残高:20,000ウォンを事前チャージ
- 支払い合計:24,000ウォン
- 支払い方法:韓国ウォンの現金のみ
カードを買って、また別でチャージして……という手間が面倒な人には、むしろこちらのほうが簡単です。
ただし、カード代4,000ウォンと交通残高20,000ウォンが合わさって24,000ウォンだという点は、切り分けて理解しておいてください。
そしてこれは第1旅客ターミナルで確認した話です。第2旅客ターミナルも同じだと決めつけないでください。
T1のBook Store
第1旅客ターミナル1階、7番出口の向かいにあるBook Storeでも、実物のT-moneyを販売していました。
私が見た商品は5,000ウォン、支払いは韓国ウォンの現金で、訪れたときは在庫がありました。
CUより価格が高めなのは、正直に言ってデメリットです。
ただ、こう考えることもできます。CUをいくつも回って全部品切れだったとき、あきらめる前に最後にもう一か所のぞいてみる価値のあるバックアップの販売所だと。
もちろん、ここもいつでも在庫があるとは限りません。
5. 最初のチャージはいくらが目安か
私なら、最初は20,000ウォンくらいから始めます。
これはティーマネーの公式推奨額ではなく、私の実践的なおすすめです。
足りなければ入れ直せばいいけれど、旅行最終日に大きな残高が残ると、結局そのお金の処理をしなければならないからです。
ちなみに、ティーマネー側が旅行者向けに案内している例には、3泊4日のソウル旅行でおよそ30,000〜40,000ウォンというものもあります。
どちらかが正解、という話ではありません。
地下鉄とバスにたくさん乗るなら多めに入れればいいし、歩く日程が多いなら少なめのスタートでも大丈夫です。
T-moneyは何度でもチャージできます。
ただ、T-moneyで直接支払える空港バスに乗る予定なら、バス1回分の運賃だけでも残高はけっこう減ります。そこは計算に入れておいてください。
できれば、1人1枚ずつ使うのもおすすめです。
6. 実物T-moneyのチャージは、現金を用意してください
この画面を店員さんに見せてもOK
티머니 카드에 2만원 충전해 주세요.
T-moneyに20,000ウォンをチャージしてください。
もう一度だけ整理しておきます。
カードそのものの購入 → コンビニではクレジットカードOK
実物T-moneyの交通残高チャージ → 韓国ウォンの現金を用意
韓国のコンビニで海外のクレジットカードがよく通るからといって、T-moneyのチャージも同じようにできると考えてはいけません。
実物カードを使う予定の人は、空港で最初にチャージする分くらいの韓国ウォン現金を持っておくのが、いちばんシンプルです。
コンビニのスタッフにT-moneyカードと現金を渡して、チャージしたい金額を伝えればOKです。
それから、カードを買っただけでは交通残高が自動的に入っているわけではありません。
購入したらその場でチャージまで済ませて動くほうがラクです。
7. 空港からソウルへ ① AREX
AREX:どちらの列車?

空港鉄道には2種類あります。
どちらもAREXという名前を使っているので、韓国が初めてだと本当に混同しやすいところです。
AREX All-Stop Train
普通の地下鉄だと思ってもらえば大丈夫です。
T-moneyをタッチして乗れます。
AREX Express Train
Expressは違います。
T-moneyをタッチするだけで乗れるのではなく、別途、座席指定の乗車券を買う必要があります。
私も仁川空港第1旅客ターミナルでAREX Expressの乗車券を発券して、ソウル駅まで移動しました。
空港鉄道の案内表示の前では、まずAll-StopなのかExpressなのかを確認してください。
同じAREXでも、乗り方が違います。
8. 空港からソウルへ ② 空港バス
空港バスは、「T-money使えますか?」の一文では整理しきれません。
運行会社、ターミナル、路線、進行方向によってルールが変わることがあるからです。
Airport Limousine
仁川空港からソウル方面へ乗るときは、基本的に有人チケット売り場か自動券売機で先に乗車券を買う、と考えておくのが安全です。
第2旅客ターミナルでは、2026年3月5日から、この会社のソウル行き空港リムジンに乗る際は事前の乗車券購入が必須になっています。
第1旅客ターミナルでは、現在6001・6002・6015番が例外的に先着順で運行されていて、現金・交通カード・乗車券が使えます。
それ以外の第1旅客ターミナル発の路線は乗車券所持者が優先なので、乗車券を買うのを基本と考えてください。
出発の約1分前、残席が確実な場合に限り、乗務員の判断で交通カード乗車ができる例外はあります。ただ、最初からそれを当てにして動くのはおすすめしません。
K Airport Limousine
仁川空港から乗る場合は、紙の予約乗車券が必要です。
空港では、バスの車内で現金や交通カードをその場で支払って乗るという方法は使えない、というのが公式の案内です。
QR乗車券も、必要な場合は有人チケット売り場で実際の乗車券に引き換える必要があります。
ソウルから空港へ向かうときは、ルールが変わることがあります。
結論はシンプルです。
空港バスでは、運行会社 → 方向 → ターミナル → 路線の順に確認してください。
9. ソウルの地下鉄

ここからは、ぐっとラクになります。
入るときにタッチして、出るときにもう一度タッチする。
それだけです。
エラーが出たときは、無理やり改札を押して通ろうとしないでください。
係員が見当たらなければ、幅の広いゲートの周りや改札の両脇にある呼び出しボタン、インターホンを探して助けを求めれば大丈夫です。
初めて見るソウルの地下鉄路線図はかなり複雑に見えますが、T-moneyの使い方だけで言えば、意外なほど単純です。
入るときに1回、出るときに1回。
少なくともこの部分に関しては、ソウルは旅行者を試したりしません。
10. ソウルのバスは、降りるときもタッチ

バスで覚えることは2つだけです。
乗るときにタッチして、降りるときにもう一度タッチする。
降車タッチは乗り換えや運賃の計算に使われるので、できるだけ習慣にしておくのがいいと思います。
降りるときのタッチを忘れてしまったら?
まず、そんなに驚かないでください。
ソウル免許のバスに乗り換えなしで1回だけ乗って終わった場合、一般的な単一運賃制のバスなら、降車タッチをしなかったからといって、その1回のバス運賃が上がるわけではありません。
乗り換える予定だった場合は、話が変わります。
バスを降りるときにタッチしないと乗り換え割引が受けられず、次のバスや地下鉄で基本運賃がもう一度かかることがあります。
ただ、この説明はソウル免許の一般的な単一運賃バスについてのものです。
京畿道・仁川の距離比例制バスや一部の広域バス、空港バスまで全部同じルールだと考えてはいけません。
そして、それより大事なことがあります。
バスを降りたあとで「あ、タッチしてない」と気づいても、すでにドアが閉まっていたり、バスが動き始めていたりしたら、走って戻ってタッチしようとしないでください。
そのまま見送ってください。
乗り換える予定がなかったなら、ソウルの一般バスでは大きく変わることはありません。
乗り換えるつもりだったなら、割引を1回逃した程度で済むこともあります。
そんな日は、「乗り換え代くらい、今日は私のおごり」くらいの気分で流してしまいましょう。
安全が最優先です。
次のバスからきちんとタッチすれば大丈夫です。
11. 乗り換えは、これだけ覚えれば大丈夫
ソウルの乗り換え時間
ソウルの乗り換え制度をぜんぶ暗記する必要はありません。
バスを降りるときにカードをタッチして、30分以内に次の交通機関に乗れば、乗り換えがつながります。
夜9時から翌朝7時までは60分以内です。
現在のソウル市の基準では、最大4回の乗り換え、合計5回の乗車まで適用され得ます。
ただ、乗り換えだからといって次の交通機関が必ず無料になるという意味ではありません。
移動距離や利用する交通機関によっては、追加運賃が発生することがあります。
また、同じ車両や同じ路線にもう一度乗る場合は、通常の乗り換えとして認められないことがあります。
旅行者が実際に覚えておくことは、もっと単純です。
バスでは、乗るときにタッチ、降りるときにもタッチ。
あとの計算はシステムに任せておけば大丈夫です。
12. ソウルには、現金を受け付けないバスもあります
「交通カードにトラブルがあったら、現金を払えばいいでしょ」と思いがちです。
ソウルでは、それがいつでも通じる方法ではありません。
現金を受け付けないバスがあるからです。
なので、ソウルでバスに乗る予定の旅行者は、T-moneyのような交通カードを用意しておくのがいちばん簡単です。
現金の使えないバスが何年に何台だったか、まで旅行者が知る必要はありません。
覚えておくのはひとつだけ。
ソウルでは、現金だけを頼りにバス停へ向かわないほうがいい。
13. T-moneyは、交通以外でも使えます
T-moneyに対応しているコンビニなど、いろいろな加盟店でも決済できます。
タクシーでもT-moneyが使えることは多いです。
ただ、すべてのタクシー、すべての加盟店で必ず使えると思わないでください。
T-money以外に支払い手段がない状況なら、タクシーに乗る前に使えるかどうか確認しておくと安心です。
そしてこの機能は、旅行最終日にもけっこう役に立ちます。残高が中途半端なとき、数百ウォン単位まできっちり使い切ろうと頑張る必要はありません。
14. iPhoneとApple WatchでもT-moneyは使えます
モバイル交通カードの選択肢
iPhoneとApple WatchでもT-moneyを利用できます。
ただし、方法によって決済カードの条件が違います。
Apple WalletでT-moneyを直接購入したりチャージしたりする方法は、Appleの公式案内上、韓国で発行されたクレジットカードまたはデビットカードが必要です。
一方、モバイルティーマネーのサービスであるMobile Tmoneyアプリでは、2026年3月18日から一部の海外発行カードでのチャージに対応しています。
現在、公式に案内されているカードは次のとおりです。
- Mastercard
- American Express
- UnionPay
- JCB
現在の公式サポート一覧に、Visaは含まれていません。Visaカードしか持っていない場合は、この方法を使う前にもう一度確認しておくほうがいいと思います。
また、海外のクレジットカードにコンタクトレス機能があるからといって、そのカードをソウルの地下鉄の改札に直接タッチしてT-moneyのように使えるという意味でもありません。
ここまで読んで少しややこしいと感じたなら、その感覚は間違っていません。
韓国に着いてすぐ移動しなければならないなら、やはり実物のT-moneyがいちばんシンプルな選択です。
15. AndroidのモバイルT-moneyは?
Androidについては、調べ始めたころ、私も少し混乱しました。
公開されている案内ページごとに対応条件が完全には一致しておらず、一部には古いOS基準がそのまま残っていたからです。
そこでティーマネーのカスタマーセンターに問い合わせ、2026年8月28日に書面での回答をもらいました。
ここで言うサービスは、さきほどiPhoneのところで説明したMobile Tmoneyとは別の、外国人観光客向けのAndroidサービス「KOREA TOUR CARD Tmoney」アプリです。1番の項目で販売終了と書いたのは実物のKOREA TOUR CARDのほうで、このアプリは別ものです。
もらった回答をもとにすると、現在の条件はこうなっています。
- Android 12以上で利用可能
- 韓国のUSIMが必ずしも必要というわけではない
- 韓国と中国を除く地域では、Google Play経由でアプリをダウンロードできる
- 海外発行カードで発行・チャージが可能
- 韓国到着後に別途の有効化手続きは不要
アプリやOS、ストアのポリシー、決済条件は変わり得るので、現時点の条件として理解しておいてください。
そしてモバイル交通カードは、機種、OS、NFC、アプリの配布地域、決済カードなど、実物のT-moneyより確認すべき条件が多くなります。
なので私は、韓国に着いたばかりで今すぐ空港から移動しなければならない旅行者には、やはり実物のT-moneyをいちばんシンプルな基本の選択肢と見ています。
モバイルカードをどうしても使いたい人は、出国前に自分のスマートフォンでインストールと発行ができるかどうか、あらかじめ確認しておくといいと思います。
16. 子ども・青少年と一緒に旅行するなら
子ども・青少年は、割引登録をすればその運賃が適用されます。
ここで大事な点があります。
カードを買うときに必ず登録まで済ませなければいけない、というわけではありません。購入時に登録することもできますし、購入後に登録することもできます。
ただ、カードを買うタイミングでそのまま登録できるなら、その場で済ませてしまうのがいちばんラクです。
2026年8月28日にティーマネーのカスタマーセンターから受け取った書面回答によると、TMONEY TRAVEL CARDを含む実物のT-moneyをコンビニで購入する際に、子ども・青少年の生年月日8桁(YYYYMMDD)を伝えれば、スタッフがPOSで割引登録をすることができます。
年齢の基準はこちらです。
- 子ども:満6〜12歳
- 青少年:満13〜18歳
購入時に登録できなかった場合は、ティーマネーカード&ペイの子ども・青少年割引登録メニューで、カード番号と生年月日を入力してあとから登録できます。
受け取ったティーマネーの書面回答には、外国人がコンビニで割引登録をする際にパスポートの提示が必ず必要だとは明記されていませんでした。
なので「パスポートがないと登録できない」と決めつける必要はありません。
ただ、旅行中に生年月日や年齢を確認する場面に備えて、パスポートをすぐ取り出せるようにしておくと便利かもしれません。
家族で複数枚のT-moneyを使うなら、カードに名前やイニシャルを書いておくのもおすすめです。
似たようなカードが何枚も混ざると、どれが子どものカードなのかを探すのが地味に面倒になります。
17. T-moneyとClimate Card(気候同行カード)、どちらを選ぶ?
ソウルで公共交通をたくさん使う予定なら、Climate Card(気候同行カード)も比較対象になります。
T-moneyのほうがシンプルなケース
- 韓国に着いたばかり
- 仁川空港からすぐ交通機関に乗る必要がある
- ソウルの外にも行く予定がある
- 1日あたりの公共交通の利用量がそれほど多くない
- 日程がまだ流動的
Climate Card(気候同行カード)を比べてみる価値があるケース
- 日程のほとんどをソウル市内で過ごす
- 1日に地下鉄とバスを何度も使う
- 日程に合った短期の乗り放題券がほしい
2026年9月現在、観光客向けの短期券はこうなっています。
- 1日券:5,000ウォン
- 2日券:8,000ウォン
- 3日券:10,000ウォン
- 5日券:15,000ウォン
- 7日券:20,000ウォン
なお、30日プリペイド券のチャージは2026年8月31日で終了しましたが、上の短期券は引き続き利用できます。古い記事で30日券の話を見かけても、混乱しなくて大丈夫です。
空港に到着する人にとって、特に重要な制限もあります。
仁川空港の第1・第2旅客ターミナルからは、気候同行カードでAREXに乗ってソウルへ入ることはできません。
逆方向は違います。
気候同行カードの適用区間の中で空港鉄道に乗り、仁川空港第1ターミナルや第2ターミナルで降りることは可能です。
ただし、仁川空港駅から気候同行カードで乗車することはできません。
空港バスも気候同行カードの利用対象ではありません。
なので、韓国に初めて着いて仁川空港からソウルまで移動するなら、T-moneyのほうがシンプルなスタート地点です。
ソウルに着いたあと、日程のほとんどがソウル市内で公共交通をたくさん使いそうだと分かってから、気候同行カードの短期券を比べても遅くありません。
18. 旅行が終わって、T-moneyの残高が残ったら

T-moneyのチャージ残高は払い戻しができます。
ただし、カードの購入代金は払い戻し額に含まれません。カード代まで一緒に返ってくると誤解しやすいところです。
払い戻しはコンビニなどで手続きでき、所定の手数料がかかることがあります。
残高が多いなら、払い戻しの方法を確認して処理すればいいと思います。
でも数千ウォン程度なら、旅行最終日に払い戻しのために時間を使う必要はありません。
少額が残ったなら、出国前にコンビニで使ってしまってもいいのです。バナナ牛乳やおやつをひとつ買って、残りを片づけるのもひとつの方法です。
韓国に来て、交通カードの残高まで完璧に0ウォンに合わせないと旅が終わらない、なんてことはないので。
最初から多く入れすぎないほうがいい、とおすすめしている理由も、まさにここにあります。
必要な分だけ入れて、足りなければ少しずつ足す。この進め方がいちばんラクです。
19. 仁川空港に着いたら、この順番で
長く読んでいただいたので、最後は行動の順番だけまとめます。
- SIMやeSIMも買う予定なら、通信キャリアのカウンターでT-money提供のプロモーションから確認する。
- 現地のプロモーションは変わるので、その日の条件をあらためて確認する。
- 無料のT-moneyがなければ、空港のCUか有人バスチケット売り場でカードを探す。
- 空港のCUではTMONEY TRAVEL CARDを出される可能性が高く、一般型のT-moneyはすぐに見つからないこともある、と知っておく。
- 最初のCUになければ、別のCUへ行く。
- CUでも見つからなければ、有人バスチケット売り場かT1のBook Storeを確認する。
- カード自体はコンビニでクレジットカードで買えるが、実物T-moneyのチャージ用に韓国ウォンの現金を用意する。
- 最初は20,000ウォンくらいチャージして、足りなければ足す。
- AREXはAll-StopかExpressかを確認する。
- 空港バスは運行会社と路線ごとの乗車方法を確認する。
- 地下鉄は入るときと出るときにタッチする。
- バスは乗るときと降りるときにタッチする。
- 降車タッチを忘れても、走り出したバスは追いかけない。
- 旅行最終日に残高が残ったら、払い戻すかコンビニで使う。
ここまで読んで「韓国の交通って、思ったより複雑では?」と感じたなら、少し違う見方もできます。
実際にややこしいのは、空港で最初の1枚を選んでチャージするところまでの序盤です。
その段階さえ越えれば、地下鉄は入るときと出るとき、バスは乗るときと降りるときにタッチする。それが基本です。
私も空港に行く前は、「コンビニでT-moneyを1枚買えばいいだけでしょ」と思っていました。
ところが実際に歩いてみると、同じCUでも販売の有無と在庫が違い、空港では一般T-moneyよりTMONEY TRAVEL CARDのほうに出会いやすい。通信キャリアには無料T-moneyのプロモーションがあり、有人バスチケット売り場では20,000ウォンがすでにチャージされたカードが売られていました。
だからこの記事では、単に「どこで買えるか」を書いて終わりにはしませんでした。
そこへ行ってなかったら次はどこへ向かえばいいのか、失敗したときはどうすればいいのか。そこまでお伝えしたかったからです。
最初のいくつかだけ知って始めれば、韓国の公共交通は思っているよりずっと快適です。